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AIが扶養の130万円を去年の年収で判定する2026|4月から労働契約の賃金で見込み、残業代は原則含めない、取り違えないための5つの手順

AIに扶養の130万円を聞くと、去年の年収や税の123万円で答えます。2026年4月から労働契約の賃金で見込み、残業代は原則含めません。誤りやすい4つの点と5つの手順を解説します。

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「パートの妻は去年140万円稼いだので、扶養から外れますか」。AIに聞くと「130万円を超えたので外れます」と答えることがあります。しかし健康保険の扶養は、過去の年収ではなく、これから1年間の見込みで判定します。

さらに2026年4月1日から、労働契約の内容で見込みを判定する扱いが始まりました。契約で見込みにくい残業代は、原則として年間収入に含めません。社員から扶養の相談を受けるのは人事の担当者です。この記事では、AIが誤る4つの点と、正しく判定させる5つの手順を説明します。

被扶養者の年収要件の基本ルール

健康保険の被扶養者になるには、年間収入が基準額未満である必要があります。基準額は年齢などで変わります。

対象者年間収入の基準額
原則130万円未満
19歳以上23歳未満(配偶者を除く)150万円未満
60歳以上、または障害のある方180万円未満

同居している場合は、原則として被保険者の年収の半分未満であることも条件です。年間収入は「これから先1年間の見込み」で判断します。

2026年4月からの変更点

給与収入のある人は、雇用契約書や労働条件通知書の内容で年間収入を見込みます。時給・所定労働時間・所定労働日数から計算します。

項目扱い
契約で定めた基本給・諸手当含める
契約で見込みにくい残業代原則含めない
添付書類労働条件通知書など契約内容がわかる書類

この扱いは、給与以外に収入が見込まれない場合が前提です。年金や事業収入がある人は、従来どおり収入全体で判断します。

AIが取り違える4つの点

1. 去年の年収(1〜12月)で判定する

最も多い誤りです。AIは源泉徴収票の金額をそのまま130万円と比べます。健康保険はこれからの見込みで判定するため、去年の額だけでは決まりません。

2. 税の扶養の123万円と混ぜる

税の扶養控除は、2025年分から給与収入123万円以下が目安になりました。健康保険の130万円とは別の制度です。AIは「123万円を超えると健康保険の扶養も外れる」と答えることがあります。

3. 残業代を必ず年収に含める

2026年4月以降、契約で見込みにくい残業代は原則含めません。AIは古い情報のまま「残業で130万円を超えたら外れる」と答えます。社員が残業を断る理由になってしまいます。

4. 19歳以上23歳未満の150万円を知らない

大学生の子どもは、150万円未満が基準です。この扱いは2025年10月から始まりました。AIは一律に130万円で答え、扶養を外す必要がないのに外すよう勧めます。

具体例1:パートの配偶者の場合

時給1,200円・1日5時間・週4日の契約です。繁忙期の残業で、実際の収入は年140万円になりました。

数え方年間収入判定
正しい(契約の賃金で見込む)約125万円扶養のまま
AIの誤り(残業込みの実績)140万円扶養から外れる

契約の年収は1,200円×5時間×4日×52週で約125万円です。ただし契約の時給や時間が変われば、見込み額も変わります。契約更新のたびに確認が必要です。

具体例2:20歳の大学生の子どもの場合

アルバイトで年140万円の見込みです。

判定方法基準額判定
正しい(19歳以上23歳未満)150万円未満扶養のまま
AIの誤り(一律130万円)130万円未満扶養から外れる

誤った判定のまま外すと、子どもが国民健康保険に入り、保険料を自分で払うことになります。

AIに正しく判定させる5つの手順

手順1:判定基準をプロンプトに書く

「健康保険の扶養は将来1年間の見込みで判定。給与のみなら労働契約の賃金で見込み、残業代は原則含めない。基準は130万円・150万円・180万円」と明記します。

手順2:判定に必要な5項目を入力させる

年齢、続柄、契約の時給と所定労働時間・日数、給与以外の収入の有無、同居か別居かです。1つでも欠けたら「判定できない」と返させます。

手順3:境界の4問でテストする

テスト正解
配偶者・契約年収125万円・残業込み実績140万円・給与のみ扶養のまま
20歳の子・見込み140万円扶養のまま(150万円未満)
62歳の親・年金のみ170万円・別居仕送り額との比較も必要(180万円未満)
税の扶養123万円を超えた配偶者・契約年収125万円健康保険は扶養のまま

1問でも外れたら、そのプロンプトは使いません。

手順4:計算式と使った基準額を出させる

「時給×時間×日数×週数=見込み額」と「どの基準額か」を1行で出させます。結論だけでは、去年の年収を使ったかどうか見分けられません。

手順5:最終判断は加入先の保険者に任せる

認定するのは協会けんぽや健康保険組合です。組合によって確認書類が異なることもあります。社員には「見込みの判定で、確定は保険者」と添えて伝えます。

まとめ

  • 健康保険の扶養は、過去の年収でなく将来1年間の見込みで判定する
  • 2026年4月から、給与のみなら労働契約の賃金で見込み、残業代は原則含めない
  • 基準額は130万円・150万円(19歳以上23歳未満)・180万円
  • 税の扶養の123万円とは別の制度
  • 認定するのは加入先の保険者

扶養の相談にAIを使うときは、まず4問のテストから始めてください。退職後の給付は失業手当の日数の記事で解説しています。個別の判断に迷う場合は、加入先の保険者や社会保険労務士に確認してください。

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執筆・監修

AI Scout編集部

AIツール・SaaS専門のレビューチーム。最新のAI技術動向を追い、実際にツールを使用した上で、正確で信頼性の高い情報を提供しています。

公開日: 2026年10月3日
最終更新: 2026年10月3日